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現実に刮目した柔軟な施策と運用を
2025.10.07
近年、建設業に限らず、全ての分野において、遵法が喧しい。緩やかでおおらかな時代が過ぎ去ってしまい、不寛容で許容度の低い時代に生きていかなければならない。
白トラ業者がバンバン逮捕されている。2025年6月11日施行の貨物自動車運送事業法の改正を受け、全国で白トラ業者が逮捕され、依頼した者(荷主)も無許可営業ほう助の疑いで逮捕された。ダンプ業界は俄かに騒がしくなってきている。2028年6月迄には、無許可業者の委託禁止と荷主への罰則が正規に盛り込まれる。建設業界は戦々恐々としており、実際に、全ての白ダンプを緑ナンバーにするとなると、それは現実的に不可能とも思われ、また、貨物自動車運送事業の許可取得作業中に摘発を受けるとなると大混乱が生じるのではないか。工事現場は進まず停滞する。行政は、現実に刮目して運用を柔軟にして貰いたい。株価は上がり、財政支出を増やして公共工事も活況を呈していくのは間違いないわけで、そんなときに水を差す施策を実行するというのは如何なものか。2028年6月までに、白トラ業者に対し、とりわけ、一人親方の白ダンプ業者に対して、優しい施策を盛り込んで欲しい。
そもそも、日本社会は、行政も現実を踏まえてファジーな運営をして来た。建設業法の一括下請けの禁止などは、その最たるものだった。しかし、突如として条文通り運用し始めた。30年以上前までは、見て見ないふりをして来たにも拘わらず、いきなり目を見開いた。談合も然り。独禁法をいきなり現実に当て嵌めた。筆者も神奈川県土木部出身であるので、かつての行政のおおらかさを知っている。現在、目を瞑ってくれている、制限速度 2, 3キロオーバーまでもが切符の対象になっていくのだろうか。
徹底的に遵法を守って生きていくしかない、、、、
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